雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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革堂〔行願寺〕本堂(京都市中京区)

革堂

○データ
・書:劫初出現地蔵尊(ごうしょしゅつげんじぞうそん)   

○みどころ
劫初とは、世界の初めという意味、つまり、世界のはじめに出現したお地蔵さんということです。 「現」の字を見ますと、目の部分が宝珠と化しており、あしの部分は上昇しています。 また、「地」の字の最終画も上昇しており(普通にもこう書きますが、波打つことはないでしょう)、 呪術的な感じがしてきます。「尊」の字にも宝珠がみえます。
地蔵菩薩は錫杖に宝珠を持ちますから、それをモチーフに書かれたものではないかと思われ、 雑体書の一つと考えてもいいでしょう。

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