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山鵲〔綬帯鳥〕(さんじゃく〔じゅたいちょう〕)

山鵲

○撮影場所:東京都台東区 浅草神社拝殿
○制作年代:慶安2(1649)年
組み合わせは椿か。区別に最も迷う鳥の一種。

■概要
鳥綱スズメ目カラス科。日本にはもともといない鳥で、中国原産。
尾長鳥や綬帯鳥という別名の通り、尾に特徴があり、青色の体が美しい。

■特徴
別名尾長鳥といわれるほどの長い尾羽(内2本が長く出る)
・尾羽の先端に丸い模様がある
・尾羽は皆丸みを帯びる
・冠羽がある
・組み合わせ: 椿 
・類似:鳳凰   錦鶏 連雀
・山鵲の姿:山鵲百態

■来歴
山鵲は瑞鳥とされ、さまざまな場面で見かける。鳳凰に比べれば出番は少ないが、 よく「尾長鳥」といわれるものがこの鳥である場合が多い。
ただ問題として、彩色があれば(全体的に青が用いられる)区別が付きやすいが、 彩色がなければ上記に挙げた鳥(特に連雀・錦鶏)と区別が付きにくく、また組み合わせも 菊が多いようだが日光東照宮では竹や松が組み合わされており、判断に 迷う。

出典・参考

・高藤晴俊『図説社寺建築の彫刻』

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