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布袋和尚(ほていおしょう)

布袋和尚

○撮影場所:富山県南砺市 城端曳山祭唐子山(神像 全身の姿はこちら
○制作年代:宝暦12(1762)年
この福々しい顔は恵比寿や大国にも通じる。見分けは簡単に付く。

■概要
?〜917。中国唐〜後梁時代の禅僧。 七福神の一人にして、唯一実在の人物。
常に大きな袋を持ち歩き、人々から喜捨(募金のよう なもの)を求めて歩くなど、変わったことをしていたという。
また、弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身とされており、 黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院を中心に祀られて いる(京都府宇治市の萬福寺にもいる)。

■特徴
・僧形、福々しい体格。腹を出す。
・大きな袋を持つ。
・軍配を持つ

出典・参考

・正徳4(1714)年『絵本故事談』巻之二 七福神(『江戸怪異綺想文学大系』3)
布袋和尚は唐土明州奉化県といふ処の神僧なり。自名を契此と称せり。其形ワイタイとこえふとりて、 常に杖を以て布袋を荷ふ故に、布袋師と号す。肆市に入て小児と共にたはぶれ曾て雪の上に臥ども身を 沽さず、或は吉凶を示すに期に応じてたがふことなし。人これを以て奇なりとすと云々。福人と称する は大黒の模像に似て笑をふくみ且小児を愛するの謂ならんと。

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