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福禄寿(ふくろくじゅ)

福禄寿

○撮影場所:愛知県半田市  上半田地区福神車
年代:弘化3(1846)年

巻物を持ち、傍らに亀がいる。寿老人との区別はほとんどつかず、 その名称で判断するしかない。

■特徴
・老人の姿、白い髯を生やす
を連れている(鹿の場合も)
・杖、巻物、団扇のどれかを持つ
・類似:寿老人(同体といわれる)

■概要
中国北宋時代の人物といわれ、別名南極老人。七福神の一人。
りゅうこつ座の カノープス(日本からはほとんど見えない)の 化身といわれる。
寿老人との区別がつかず、図像の特徴から捉えようにもどちらも鶴や鹿を伴い、 老人の姿、頭が長いなど、共通点ばかりで、あとは残された伝承に従うしかない。

参考・出典

・正徳4(1714)年『絵本故事談』巻之二 七福神(『江戸怪異綺想文学大系』3)
福禄寿は南極老人星なり。此星あらはるる時は国家治安にして寿を主と云々。 もろこしの元祐年中に、京に一人の老人あり、身の長三尺にして首元その半にあり、 日々に市に出て吉凶を卜ひ銭を得てすなはち酒を呑む。(中略)後世是を画にかたはらに 鹿及び鶴亀をゑがく。禄鹿音おなじきによつてなり。亀鶴はその寿をとれり。 寿老人といふもおなじ事也。別と思ふべからず。

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