雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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三峯神社手水舎

三峯神社手水舎

○データ
・場所:埼玉県秩父市 三峯神社
・年代:嘉永6(1853)年

三峯神社は古く景行天皇の時代、ヤマトタケルノミコトが造営したと言われます。
さまざまな伝説に彩られていますが、室町時代末期以降は関東天台修験の総本山として 隆盛を極めました。また、狼をお使いにしていることで有名です。
明治時代の神仏分離令で三峯神社となり、今に至ります。

さて、三峯神社手水舎は嘉永6(1853)年の造営、江戸時代末期にあたるので 標準的には素木の建築が多い時期になります。ところが御覧のように白を基調とした姿で、 しかも地紋彫が施してあります。そして彫刻は極彩色の上、木鼻にあたる部分の龍は 柱に若干巻き付き、貫上の空間から飛び出したかのよう。破風の龍も暴れまわっていますし、 縋破風に鳳凰が飛んでいるという豪華さ。まるで日光東照宮陽明門を見ているかのようです。
この手水舎だけで同じ敷地にある拝殿が負けているのではないかという勢いです。 時代の差は50年、しかしこの50年の大きさは実際御覧になると感じるかと思います。 ここまでの 手水舎は日光東照宮手水舎、京都瀧尾神社手水舎くらいではないでしょうか。

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