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紀三井寺救世殿〔2〕(和歌山県和歌山市)
○データ
・書:第弐番紀三井寺 古里を はるばるここに きみゐ寺 華の都も ちかくなるらん
西国霊場の御詠歌
○みどころ
かなとしての美しさ、というより御家流書体の姿に注目したいところです。
かなが漢字に近づくか、漢字がかなに近づくか、これは現代の書の表現にも通じることです。
ちなみに見慣れないものを紹介すると、「は」は「者」、「る」は「流」、「こ」は「古」、いわゆる
変体仮名と呼ばれるモノですが、覚えておくとかなの読解に役立ちます。