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清水寺 山門(京都市東山区)
○データ
・書:清水寺
・筆者:伝 藤原行成
(三蹟 972〜1028)
○みどころ
平安時代の能書、藤原行成の筆とされますが、その書
とは程遠い、雑体書に限りなく近い和様の書となっています。
和様の書は確かにくねくねとしていますが、「水」の
字を見てのとおり、くねくねしすぎており、誇張が窺えます。
また、「清」のさんずいも蛇行と言ってよい表現。しかも
つくりにいたる連面までもが蛇行しています。
これは水ゆえの蛇行なのか。それとも他の意図があったのか。