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興福寺 南円堂(奈良県奈良市)
○データ
・書:第九番 春の日は 南円堂に かかやきて みかさの山に はるる うす雲
西国三十三箇所の御詠歌
○みどころ
かなでも比較的読みやすいものではないかと思います。
滑らかさというのはなく、どちらかと言えばこする感じが全体的にします。
かと思えば「う」の最終画は切れ味が抜群に見えたりと、表情豊か。
「み」は「美」からきていますし、「か」は「可」、「さ」は「佐」と、
もともとの漢字の姿がまざまざと見えてくるところもあります。