雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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萬福寺　通玄門（京都府宇治市）

○データ
・書：通玄　　・筆者：隠元隆�g （日本黄檗宗祖　１５９２〜１６７３）
・年代：乙巳年墨秋とあるので寛文５（１６６５）年、７３歳の時の書。

○みどころ
「通玄」とは奥深い真理に通達すること、それに入る門なので通玄門と 呼ばれています。
太い筆を使ったのでしょうか、丸太のような書き振り。ややもすれば太い ペンで書いたようなスタイルです。
「玄」の字を見ると、ドンと点を打った後、うねうねと筆が動きまるで人が 屈んでいるかのよう。
この太さ、このうねうねさは禅僧の書であるところの「墨蹟」の特徴です。