この書は幡、旗、傳(伝)、信の字を伝信鳥書という形で書いてあるものです。 まだ、わかりやすい文字の姿をしています。 『篆隷文体』によると、鳥の頭をかたどっているからこの名があるとあります。 起筆と収筆部をみてみますと、確かに鳥の頭に見えます。 ただそれだけの強調で、文字の見え方も変わります。