この書は大、篆、重、沓の字を複篆書という形で書いてあるものです。 複篆書という名のとおり、同じ文字が二回、縦か横かに重ねてあります。 大は縦に、そのほかは横に重ねています。中心に線を引いてみると わかるかと思います。 『篆隷文体』には漢の武帝(前156〜前87)が用いたとありますが、 確かな根拠はありません。