この書は蟲、蚕、婉、轉(転)の字を蟲書という形で書いてあるものです。 どうみても蚕が絡んでいるだけの姿にしか見えません。 もし、これを蚕と考えるなら、絹を生み出す虫=貴重=珍しいということで 用いられたのかもしれません。 『篆隷文体』には、魯の国の秋胡の妻という人がつくったとあります。