○データ ・書:粉河寺(こかわでら) ・原本は本堂に額装されている
○みどころ 起筆・収筆に誇張を込めた雑体書の一種と見ていいでしょう。 逆に言えばこのようなスタイルだからこそ、門の高いところに掲げられても目立つといえます。 誇張は強いものの、一字一字のバランスは破綻しておらず、きれいに四角に入る姿。 門が建てられた時と同時期の書と見るならば、宝永4(1706)年ごろのモノと 推定できます。