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粉河寺 中門(和歌山県紀ノ川市)
○データ
・書:風猛山(ふうもうさん・かざらしさん)
・筆者:徳川治宝(とくがわはるとみ 1771〜1853 紀州藩10代藩主)
・年代:天保3(1832)年 61歳の書
○みどころ
学問好きで知られたといわれる藩主の書です。
勢いよく、かつ強く留めるところは強くという感じでしょうか。特に
「猛」の字2画目の起筆や6画目の収筆などは留めすぎでは?と思うくらい目立っていますし、
同じく「猛」の8画目の転折部分は肩を張らそうという姿が見えています。
その勢いに乗ったのか、「山」は1画目の起筆は非常に強いものの、あとは勢いで
書いている姿が読み取れます。