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千手寺 観音堂(富山県氷見市)
○データ
・書:金橋山
・筆者:菅原道麿(菅原流門人か)
○みどころ
まず「橋」の字は異体字です。木を上に書き、喬を下に書いています。
「金」の字はそんなに違和感はないかと思いますが、やはり普通の書き方とは違います。
横画の起筆と終筆が丸まっています。
さあ、問題は「橋」の字。払いが上昇しています。じっと見ていると、
怖ささえ感じてきます。喬の部分の払いは、回転までしています。
※参考
『小松茂美著作集』17 日本書流全史3 旺文社 1999年