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知恩院 阿弥陀堂(京都市東山区)
○データ
・書:大谷寺
・筆者:後奈良天皇(1497〜1557)
○みどころ
能書として知られる後奈良天皇の書ですが、手紙などに見る
繊細さはなく、むしろ大胆、このような書さえも書くのかという圧倒感があります。
「大」と「谷」がまるで一字であるかのようにあり、素直に払うことない
妙な上昇感。「寺」に至ってはそのように読めず、鬼か何かが踏ん張って立っているか
のよう。この踏ん張り方はよくみかけますが、何か流儀があるのかもしれません。