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智積院 明王殿(京都市東山区)
○データ
・書:明王殿
・筆者:藤井龍心(智積院65世化主 1903〜1998)
○みどころ
「王」の字が真ん中に来ることもあって目立つのですが、縦画がやけに左斜め
に寄っています。そこから3画目の横画に行こうとする形跡は見当たらず、不思議な感じ。
「明」の日の部分の最終画は歪みのように見えますが2画目から回転して3画目に
至ろうとしてできた画(「の」を思い浮かべるといいかもしれません)。それらにくらべると
「殿」の字は締めということか、重厚に存在します。