雄峯閣 ―書と装飾彫刻のみかた―

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永光寺 伝燈院(石川県羽咋市)

永光寺

○データ
・書:五老峯(ごろうほう)
・筆者:孤峯覚明(禅僧 三光国師 1271〜1361)

○みどころ
永光寺では後醍醐天皇 (1288〜1339)の勅によると紹介してますが、三光国師の号は後村上天皇 (1328〜1368 在位1339〜1368)から1347(正平2・貞和3) 年4月3日に賜っていますので、この年から 1361(正平16・康安元)年の間に書かれたものと推測できます。 ですから孤峯覚明晩年の書といってもいいでしょう。

さて、その書ですが、いわゆる禅僧の墨蹟らしさというのはなく、一画が比較的細めの、 わりと柔らかい雰囲気の書です。少しわかりにくいですが「峯」の6画目の右払いは 典型的な和様の書き方をしています。

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