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飛龍【応龍】(ひりゅう・おうりゅう)

飛龍

○撮影場所:栃木県日光市 日光東照宮手水舎(破風)
○制作年代:寛永13(1636)年
組み合わせは波。龍のような、鳥のような、魚のような。

■概要
伝説の霊獣。龍の子供とされる。
装飾彫刻では「飛龍」と呼ぶことが多いが、別名「応龍」とも言い、 「和漢三才図会」では龍の頭、魚のような胴体、翼のある姿で紹介されている。
水や波との組み合わせが非常に多い。

■特徴
◎龍の顔に翼があり、魚、もしくは鳥の身体をしていれば断定できる
・顔は龍と同じ
・尾が魚のようになっている(鳥の姿のようなものも)
・羽を持つ 鳥のような足を持つ
・組み合わせ:波(水)
・類似: 鯱(しゃち)
・飛龍の姿:飛龍百態

■来歴・意味
波と組み合わされることから、火を使う建物などに飛龍の姿を見ることが多く、 火伏せの意味を見出すことができる。
薬用養命酒のトレードマークとしても有名。

出典・参考

・正徳2(1712)年『和漢三才図会』巻第四十五 竜蛇部 応竜(ワイド版東洋文庫『和漢三才図会』7)
『三才図会』に、「恭丘山に応竜がいる。応竜とは翼のある竜である。(下略)」とある。

・高藤晴俊『図説社寺建築の装飾』

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