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恵比寿(えびす)

えびす

○撮影場所
富山県南砺市 城端曳山祭竹田山
(神像 全身の姿はこちら
○制作年代:寛政7(1795)年
満面の笑み、これこそえびす顔の真骨頂。恵比寿は豊穣をもたらす神だからこそ、 このような笑顔が求められたのだろう。

■特徴
・烏帽子をかぶる
・釣り道具、鯛を持つ
・ふくよかな体 満面の笑み(恵比須顔)
・恵比寿の姿:恵比寿百態
※参考図版:象徴としての恵比寿
・関連:日本神話

■概要
七福神の一人にして、その中では唯一の純粋な日本の神。 夷、戎、蛭子、恵比寿、恵比須、等の表記があるが、すべて「えびす」と読む。
しかし、その出自は明らかではなく、 『古事記』にいう、イザナギ・イザナミの子である蛭子や、大国主命の子である事代主命 であるとか、夷や戎の字から、異邦の神であるという説や、漂着神であるという説もあるが、 室町時代ごろにはまとまったようである。
今見る恵比寿はいわゆるえびす顔、ふくよかな体、釣竿と鯛という姿が典型。
エビスビールのロゴマークにも使われている。

出典・参考

・『大国舞』(新日本古典文学大系55『室町物語集 下』岩波書店 1992年)
かたじけなくも伊邪那岐、伊邪那美命の御子に蛭子といひて、伊勢天照太神の御弟にて 渡らせ給ふ恵比寿三郎殿にて、西宮に跡を垂れ、海を領じ給ふ命にてましますぞ。

・正徳4(1714)年『絵本故事談』巻之二 七福神(『江戸怪異綺想文学大系』3)
其蛭子の尊は伊弉諾尊第三の御子なれば、三郎と称す。戎三郎といふは非也、摂州西の宮の 末社に澳夷といふあり、是と混雑する者かといへり。

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