○撮影場所:富山県小矢部市 石動曳山祭上新田町山
仙人の中でも劉海蟾は判断材料が多いので見つけるのは簡単。
■概要
劉海蟾は別名蝦蟇仙人(がませんにん)と呼ばれ、装飾彫刻では頻繁に見かける。
絵画では京都知恩寺に伝わる蝦蟇鉄拐図(中国元時代、顔輝)が有名で、日本では
仙人の中で最もポピュラーと言っても過言ではないかもしれない。しかし、なぜ鉄拐先生と
対になっているかは不明。また、『列仙伝』や『神仙伝』には記述がなく、中国北宋時代
(960〜1126)の仙人と言われ、仙人の中では比較的新顔である。
■特徴
・おかっぱ頭、壮年
・ガマガエル(時折3本足)を連れていれば確実
・組み合わせ:鉄拐先生
・劉海蟾の姿:劉海蟾百態
■物語
もともとは官人であったが、とある道士に出会ってから生活が一変し、官を辞した。
その後、狂人の真似事をしながら仙人を目指し、ついに仙人となった。
後に八仙人のひとり、呂洞賓に出会い、術を授けられたと言う。
■図像
・林守篤『画筌』(正徳2【1712】年自序、享保6【1721】年刊)