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玉巵弾琴【太真王夫人】(ぎょくしだんきん【たいしんおうふじん】)

玉巵弾琴【太真王夫人】

○撮影場所:東京都八王子市 高尾山薬王院大本堂
○制作年代:明治34(1901)年
琴を弾く女性に龍がいる組み合わせで確定と言えよう。

■概要
『列仙全伝』には太真王夫人として項目だてられており、文中に「玉巵なり」とある。
西王母の娘で、一弦の琴を弾き、白龍に乗って飛んでいるという。
管見では関東でよく見かける彫刻だが、関西では見たことがない。どこかにいるだろうか。

■図像
・橘守国『絵本故事談』3巻(正徳4【1714】年)
詞書に「夫人は西王母が少女玉巵といふ者なり。つねに一絃の琴を弾。すなはち百禽飛
あつまる時、白龍に乗て四海に周遊する仙人也」とあり、龍に乗り、琴を抱えた女性の
絵が描かれている。

■出典・参考
・『列仙全伝』「太真王夫人」

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