○撮影場所:東京都葛飾区 柴又帝釈天(題経寺)帝釈堂
○制作年代:大正末期〜昭和9(1934)年
■概説
法華経を信じる者はさまざまな功徳を得ることができる。そのひとつが法華経の
教えを聞くことができたなら、たちまちに病が治り、不老不死になるというものである。
その功徳を広めるために法華経を護れと釈尊は宿王華菩薩という菩薩に
言ったのである。
・『法華経』薬王菩薩本事品第二十三(岩波文庫『法華経』下)
宿王華よ、汝は当に神通の力をもってこの経を守護すべし。所以はいかん。
この経はすなわちこれ閻浮提の人の病の良薬なればなり。もし人、病ありてこの経
を聞くことを得ば、病はただちに消滅して不老不死ならん。