○撮影場所:滋賀県大津市 大津祭石橋山(謡曲「石橋」)
■概要
応和2(962)年?〜長元7(1034)年。俗名は大江定基。天台宗の僧。
図書頭・三河守歴任後、寂心(慶滋保胤)のもとで出家、修行を積む。
長保5(1003)年入宋、数々の研鑚を積み、日本に帰国しようとしたが帰ることが叶わず、
宋の地で没。
謡曲「石橋」は寂昭入宋時の奇瑞を取材したもの。文殊菩薩が住む清涼山の石橋で文殊菩薩の
眷属である獅子が舞う姿は歌舞伎の連獅子にも用いられている。
・謡曲「石橋」(野上豊一郎編『解註謡曲全集6』)
これは大江の定基といはれし寂昭法師にて候。われ入唐渡天し、初めて彼方此方を拝み廻り、
唯今清涼山に参り候。これに見えたるが石橋にてありげに候。暫く人を待ち委しく尋ね、
この橋を渡らばやと存じ候。