○撮影場所:京都市上京区 北野天満宮拝殿
○制作年代:慶長12(1607)年
碁を打つパターンで老人がいる場合は、王質と考えてもよいか。
■概要
『三才図会』には石室にいた老人と木こりの王質が囲碁を打ち、傍らに置いた斧の柯が爛れ
てしまうくらい長い時間を過ごしてしまい、帰宅すると実は数百年たっていた、ということが書かれているが、
『有象列仙全伝』では老人ではなく、童子としており、童子の囲碁を打つさまを見物していたら数百年たってしまった
としている。いずれにしても囲碁がポイントになっていることには変わりはない。
このことから囲碁の別称を爛柯(らんか)という。
■図像
・王圻『三才図会』(明 万暦35【1607】年)
囲碁をする人物と、斧を抱えている童子が画かれている。