○撮影場所:富山県南砺市 城端曳山祭唐子山
○制作年代:享保5(1720)年という
『荘子』内篇「逍遥遊」にある「化して鳥となるや、其の名を鵬
(ほう)となす。鵬の背、其の幾千里なるを知らず。」をモチーフにしている
という(『城端曳山史』)。しかし蕭史や他に鳳凰と関連する人物との区別
は残念ながらつかない。
■概要
生没年未詳。名を周、中国戦国時代の思想家。
老子とともに道教の始祖の一人とされ、「老荘思想」と括られる。その著書
『荘子(そうじ)』には「胡蝶の夢」「木鶏」など有名な話がたくさん含まれている。
装飾については、写真のような図像はみかけるものの、荘子と断定してよいかとは
いえず、鳳凰に縁のある蕭史なども視野に入れながら見る必要がある。