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簫史・弄玉(しょうし・ろうぎょく)

簫史・弄玉

○撮影場所:群馬県板倉町 雷電神社奥宮
○制作年代:慶応4年(1868)年
笙(しょう)を奏でる男性と笛を奏でる女性。周囲に龍と鳳凰。
『有象列仙全伝』にある「弄玉は鳳に乗り、簫史は龍に乗りて共に 昇天し、去る」に通じる。

■概要
中国春秋時代の人で、秦に住む。笙の名手で、秦王である 穆公(ぼくこう)の眼に留まり、娘の弄玉(ろうぎょく)と結婚することになった。
簫史が弄玉に笙を教え込むうちに、その音で鳳凰が来るようになった。 いつしか二人はその鳳凰に乗り、飛び去ってしまった。
『三才図会』、『有象列仙全伝』では鳳と龍が出てくるので、この彫刻はそれに従った表現であるが、 『絵本故事談』では「鳳凰に乗て飛去れり」とあるので、その違いは踏まえておく必要がある。

■図像
・『有象列仙全伝』2巻(慶安3【1650】年)には、龍に乗る簫史と鳳に乗る弄玉が 画かれている。

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