○撮影場所:
石川県金沢市金石夏祭の山車(御神体)
○制作年代:昭和初期
■概要
『古事記』『日本書紀』に登場する女神。
アマテラスの岩戸隠れの時に、神懸りをした踊りを踊った(出典参考)。
ニニギノミコトの天孫降臨の時に供をした時、眼前に光を放つ者がいた。
アメノウズメが名を問うと「サルタヒコ」と答えた。この名を明らかにしたことに
より、アメノウズメは「猿女君」と呼ばれるようになった。
芸能、舞踊の神とされる。
■特徴
・女性
・太陽はアマテラスオオミカミを表わす
・手に持つ矛は踊るときに使ったもの
・足元の鶏は『古事記』にも記述があり、とにかく騒がしくするために配したという
※参考図版:天の岩戸神話
・アメノウズメの姿:アメノウズメ百態
・関連:日本神話
・『古事記』上巻(倉野憲司 校注『古事記』岩波文庫 1963年)
天宇受売命、天の香山の天の日影を手次にかけて、天の真榊を鬘として、天の香山
の小竹葉を手草に結ひて、天の石屋戸に槽伏せて蹈み轟こし、神懸りして、胸乳を
かき出で裳緒を陰に押し垂れき。
・『八幡愚童訓』(日本思想大系20『寺社縁起』岩波書店 1975年)
昔天照大神、天の岩戸に閉じ籠らせ給ひしかば、天下常闇に成しに、八百万の神たち
集まり給いて、神楽を行ひ給ふ時、天照大神是にして岩戸を開き給ひき。御神楽の濫觴これなり。
(片仮名を平仮名に改めた)