○データ
・場所:長野県安曇野市 穂高有明 有明山神社裕明門
・年代:明治35(1902)年
・安曇野市指定文化財
有明山神社は信濃富士と呼ばれる有明山をご神体とする神社で、神社自体は山麓にあります。
この山にタヂカラオノミコトがアマテラスの籠った天岩戸を放り投げたという伝説があります。
さて、有明山神社裕明門は、日光東照宮陽明門を模したと言われています。実際比べてみればその違いは
明らかなのですが、彫刻の数は多いです。
彫刻はバラエティー豊かで、何でもありの様相です。鳳凰・龍・麒麟・飛龍・獅子といった霊獣が
一揃いおり、十二支も。かと思えば猫や鶉もいます。
人物彫刻も二十四孝から取られた題材で統一されているのかと思えば、蝦蟇仙人・鉄拐先生という
仙人組み合わせの王道まで。何でもありです。
果して、飾るということに意味を込めていたのか、デザイン良ければ何でも良しだったのか、
今となってはわかりませんが、彫刻の粋は見たいところです。