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妙成寺五重塔

五重塔

○データ
・場所:石川県羽咋市 妙成寺
・年代:元和4(1618)年  前田利常寄進
・装飾箇所:扉の綿板(内側・外側)
・重要文化財
・参考:本谷文雄「石川県の建築彫刻」
妙成寺公式ホームページ

妙成寺は日蓮宗北陸大本山としてある寺院です。今のような伽藍となったのは 江戸時代になってからで、加賀三代藩主前田利常(1594〜1658)の母、 寿福院が熱心な法華信者であることによります。

この元和4(1618)年建立の五重塔は北陸でも数少ない塔で、五重塔になると これが唯一です。相輪を含めた高さは34.18メートル。
装飾は扉三面(一面は後補なのか、装飾なし)の綿板部分に集中していますが、 残念ながら長年の風化により主題がほぼ判定不能になっています。
判断できるものとしては、黄石公と張良、虎くらいで、後は動物や人物だろうと わかるくらいです。内側(非公開)はさすがに風化しておらず、彫刻の姿がよくわかる とのことです。

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