○データ
・場所:石川県金沢市 尾山神社東神門
・年代:1759年以前か? 金沢城二の丸御殿唐門として建立
明治3(1870)年 卯辰山招魂社へ移築 昭和38(1963)年 現在地
・装飾箇所:唐破風 唐破風下の欄間
・国登録文化財
尾山神社東神門はもともと金沢城二の丸御殿の唐門と伝えられます。
金沢城の建物は残っているものが少ないのですが、これは宝暦9(1759)年
の大火でも焼けなかったといわれます。
明治3(1870)年、招魂社の門として卯辰山に移築、昭和38(1963)年、
現在地に移りました。
形は唐門で、格式の高さをうかがわせますが、彩色は一切なし。
唐破風の空間部分には、下の写真にあるように龍と雲、下部には波の彫刻、真ん中は蟇股に
加賀梅鉢があります。
一説にはこの龍のおかげでこの唐門が焼失しなかったといわれています。