装飾は他の屋台に比べれば簡素ですが、特徴的なものとして、
屋根に大きな宝珠を載せ、両端には金の御幣が飾られています。この宝珠が
崑崗の名を表わす装飾として重要です。
上段破風や欄間は雲が彫刻され、太陽と月も施されています。また屋根裏には
雲に稲妻が表現されており、牡丹彫刻が多い屋台の中では珍しい部類に該当します。
しかし、牡丹が一切ないわけではなく、中段欄間彫刻は彩色された牡丹です。
背部見返し幕は鹿に寿老人の姿。また、からくり人形のような人形が乗っていますが、
どうやら動かないようです。
装飾は少ないのですが、金と赤と黒のコントラストがまばゆい屋台です。