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高山祭(春) 崑崗台(こんごうたい)

崑崗台

○データ
・名称:崑崗台(中国の金銀の産地から)
・安永3(1774)年には存在
・文化4(1807)年「花てまり」という名で 巡行、その後、「林和靖」と改名
・嘉永2(1849)年大改造、このとき「崑崗台」 と改名か
・昭和9〜11(1934〜36)年修理
・昭和41(1966)年修理

○写真
日と月(上段欄間) 屋根部分

○概要
崑崗台は高山祭の屋台の中でも古くから存在することが確認されている 屋台で、当初は林和靖にちなんだからくり人形を乗せていたことが明らか になっています。

装飾は他の屋台に比べれば簡素ですが、特徴的なものとして、 屋根に大きな宝珠を載せ、両端には金の御幣が飾られています。この宝珠が 崑崗の名を表わす装飾として重要です。
上段破風や欄間は雲が彫刻され、太陽と月も施されています。また屋根裏には 雲に稲妻が表現されており、牡丹彫刻が多い屋台の中では珍しい部類に該当します。
しかし、牡丹が一切ないわけではなく、中段欄間彫刻は彩色された牡丹です。
背部見返し幕は鹿に寿老人の姿。また、からくり人形のような人形が乗っていますが、 どうやら動かないようです。
装飾は少ないのですが、金と赤と黒のコントラストがまばゆい屋台です。

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