高山祭(秋) 仙人台(せんにんたい)
○データ
・名称:仙人台
・享保3(1718)年より存在か?
・寛政5(1793)年頃には現名称
○写真:
白髯の仙人
剣巻龍
○概要
仙人台はその名の通り、仙人を祭神としている屋台です。
もともとは久米仙人の操り人形を奉じていましたが、
不謹慎という理由で使われなくなりました。
久米仙人は女性の太ももを見て空中から落下するという物語があるからなのです。
現在の仙人は名称がなく、白髯の仙人とだけ呼ばれています。
屋台の特徴は唯一の唐破風屋根。高山祭春秋通じてここだけです。昔は
唐破風が多かったといいますが、改修の時に切妻破風や入母屋破風にしており、
このことからも古い形を残している屋台と言われています。
さて、装飾彫刻は屋根の上にある1対の剣巻龍のみ。シンプルではありますが、
唯一の唐破風屋根、仙人、そして剣巻龍。この3点だけで仙人台とわかるのです。