ホーム>装飾彫刻探訪 >竹生島神社

都久夫須麻神社(竹生島神社)

都久夫須麻神社

○データ
・場所:滋賀県長浜市竹生島 都久夫須麻神社(竹生島神社)
・年代:慶長7(1602)年 豊臣秀頼による寄進
・もとは伏見城日暮御殿の一部だったという
・国宝
・拝観は完全予約制で研究者などに限られる(2009年より)

琵琶湖に浮かぶ竹生島は古くから信仰の島として尊崇を集めました。
この島は奈良時代に行基によって開かれたとされ、以来弁財天と西国三十三所の千手観音が 祀られる島とされてきました。典型的な神仏習合の島とされてきましたが、明治時代の神仏分離令 によって宝厳寺と都久夫須麻神社(竹生島神社)に分離。今に至ります。

都久夫須麻神社(竹生島神社)本殿は慶長7(1602)年、伏見城の日暮御殿を 移築したものといわれます。豊臣秀頼による寄進、片桐且元奉行によるものです。
残念ながら内部は見ることができず、外観も彫刻がされているものの、幕がされているため ほとんど見ることができませんが、鸞や菊・牡丹の彫刻、高台寺蒔絵による装飾をちらりと みることができます。
伏見城由来の建築物は数多くありますが、その名に恥じない慶長期の社殿です。

Copy Right©YUHO-KAKU All Rights Reserved.