○データ
・開催日:5月3日(曳山巡行)
・場所:富山県富山市八尾地区
・年代:創建は寛保元(1741)年という、以降明治時代まで築造される
・台数:6本(上新町・東町・西町・今町・諏訪町・下新町)
・富山県指定有形民俗文化財
八尾曳山祭は富山藩の御納戸所であった富山県富山市八尾地区にて行われる祭りで、
春の曳山、秋の風の盆と並び称されています。
曳山の姿は城端曳山に類似しており、系譜的には高山祭の屋台の流れを受けていると考えられます。
八尾は人の交流の激しいところであったことから、その影響があったと考えていいかと思います。
ただ、そのつながりを実証することは、今のところはかないません。
装飾の姿は他の曳山に見られない大彫というものがあります。曳山の後部の下段に丸彫りの
大彫刻を飾るのです。他の曳山では御簾や幕で覆っている部分になるのですが、八尾曳山は
後部彫刻の比重が非常に高いのです。後部以外もこれでもかと彫刻群が主張しています。
また、他の彫刻、飾金具なども豪華絢爛、ややもすればバロック的といわれそうな雰囲気を
醸しだしています。ところが夜になると一転、曳山を提灯で覆い隠す(新湊曳山などと同じ)
提灯山と化します。
なお、祭の時以外でも曳山会館で一部の曳山を見ることができます。
詳しくは 富山市八尾曳山展示館 のホームページを御覧ください。