藤(ふじ)
○撮影場所:奈良県桜井市 談山神社東殿
○制作年代:元和5(1619)年造営 寛文8(1668)年移築
装飾彫刻で藤を見ることはほとんどない。
■概要
マメ科フジ属のつる性落葉木。日本固有種で4月〜5月に藤色の花をつける。
装飾としては家紋に用いられるが、藤原氏末裔を名乗る家系、また藤原氏と
関係を持った家がそのしるしに用いている。しかし、牡丹であったりすることもあるので、
一概に藤を用いるとは言えない。
装飾彫刻では管見の限りこの一点のみ。談山神社は藤原氏に縁のある所なので、
用いたのであろう。
出典・参考
・『日本・中国の文様事典』