○撮影場所:富山県富山市 八尾曳山祭上新町山(飾金具)
○制作年代:弘化5〜文久元(1848〜1861)年
石榴は曳山装飾の金具などによく見かけるという。また、陶磁器文様にも多用されるという。
■概要
ミソハギ科ザクロ属。日本には奈良時代ごろ渡来したという。
装飾では西洋のザクロ文様(ルネサンス期)が著名。
日本では飾金具や陶磁器で見られるというが、装飾彫刻では未見。
■特徴
・実は赤く、割れたところから小さく出てくる(外側は皮)
■意味
実が豊富になることから繁栄の意味があろうか。子どもの守護尊にあたる
鬼子母神(訶梨諦母)の持物にザクロがあるのも子孫繁栄という意味から
ではなかろうか。
・『日本・中国の文様事典』