○撮影場所:富山県射水市 新湊曳山祭紺屋町山(飾金具)
○制作年代:19世紀
間違えようのない姿。しかし、この姿から龍などを連想していくこととなろう。
■概要
爬虫綱有鱗目ヘビ亜目に属する四肢の退化した爬虫類の総称。
手足がなく、長い胴体は異質な姿で、西洋では忌み嫌われる。
日本では神の象徴とされたり、弁財天の使いとされたりと頻繁に
出てくるが、装飾としては十二支で用いられるくらいである。
十二支の六番目で方位南南東、時は午前十時前後、旧暦四月を司る。
■特徴
◎手足無く、長い胴体、見間違えようがない。
時折十二支の中で
見当たらないことがあるが、草陰に隠れていたりすることがある。
・蛇の姿:蛇百態
・関連:「鳥獣戯画」の動物
■来歴
装飾として蛇はあまり用いられないが、古くは山の神の表現であったり、
注連縄に表現されたりと、特別な存在とされていた。
日本では大蛇がのちに龍と表現されたりする例があるので、注意したい。
・『論衡』「物勢第十四」(『新釈漢文大系』68)
巳は火なり、その禽はミ(虫偏に也)なり。