○撮影場所:京都市下京区 西本願寺唐門(側面欄間)
○制作年代:寛永年間か?
虎と対にいる装飾。組み合わせは竹。
・豹の姿:豹百態
■概要
哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属。ライオン(獅子)、虎に次いで大型。
日本では虎のメスと勘違いされていたことから、虎と組み合わされることが多い。
しかし、『和漢三才図会』では虎と豹は別に記載され、「虎と似ているがそれより小さい」と
『本草綱目』より引用していることから、一部では区別していたようである。
■特徴
◎実際の豹と同じなので見間違えることはない。
・黄色系の胴体に豹紋と呼ばれる斑点を持つ。
・組み合わせ:竹 虎
■来歴
江戸時代初期まで虎のメスと日本では勘違いされていたせいか、
単独で装飾される姿は管見のところなく、大体が虎と組み合わされている。
中国清朝では武官三品の印とされた。
・正徳2(1712)年『和漢三才図会』巻第三十八 獣類 豹(ワイド版東洋文庫『和漢三才図会』6)
『本草綱目』に次のようにいう。豹には数種あり、遼東および西南の諸山にときに見うけられる。
状は虎に似ているがそれより小さい。白面で円頭、毛は赤黄色、脊は長く、歩行するときは脊が隆くあがる。
・高藤晴俊『図説社寺建築の彫刻』
・『中国五福吉祥図典 禄』