■概要
中国北宋時代の人物といわれ、別名南極老人。七福神の一人。
りゅうこつ座の
カノープス(日本からはほとんど見えない)の
化身といわれる。
寿老人との区別がつかず、図像の特徴から捉えようにもどちらも鶴や鹿を伴い、
老人の姿、頭が長いなど、共通点ばかりで、あとは残された伝承に従うしかない。
・正徳4(1714)年『絵本故事談』巻之二 七福神(『江戸怪異綺想文学大系』3)
福禄寿は南極老人星なり。此星あらはるる時は国家治安にして寿を主と云々。
もろこしの元祐年中に、京に一人の老人あり、身の長三尺にして首元その半にあり、
日々に市に出て吉凶を卜ひ銭を得てすなはち酒を呑む。(中略)後世是を画にかたはらに
鹿及び鶴亀をゑがく。禄鹿音おなじきによつてなり。亀鶴はその寿をとれり。
寿老人といふもおなじ事也。別と思ふべからず。