○撮影場所:愛知県蒲郡市 三谷祭上区山車
○制作年代:昭和10(1935)年
スサノオの図像=ほぼ大蛇退治だが、これは八岐大蛇という点で珍しい。
右に控えているのは後に妻となるクシナダヒメ。
■物語
スサノオが出雲に降り立った時、八岐大蛇がこの地で暴れていることを知る。
スサノオは八岐大蛇を退治するために酒等を用意させ、待ち構える。八岐大蛇は
其の酒を飲み、酔いつぶれ、そこをスサノオが切り殺したのである。その時尾から出てきた
のが天叢雲剣である。
・『古事記』上巻(倉野憲司 校注『古事記』岩波文庫)
かく設け備へて待ちし時、その八俣大蛇、信に言ひしが如来つ。
すなはち船毎に己が頭を垂入れて、その酒を飲みき。ここに飲み酔ひて留まり伏し寝き。
ここに速須佐之男命、その御佩せる十拳剣を抜きて、その蛇を切り散りたまひしかば、
肥河血に変りて流れき。
・関連:日本神話