○撮影場所:愛知県蒲郡市 三谷祭上区山車
○制作年代:昭和10(1935)年
草薙剣の呼称が誕生した焼津の場面である。
■物語
ヤマトタケルが東征した時、相模国で国造に襲われた。火攻めに対してタケルは
草を薙ぎ払い、持っていた火打ち石で火をおこし火を迎え撃った。そして国造を退治したのである。
この地を焼津といい、この剣を草薙剣と言うようになった。
・『古事記』中巻(倉野憲司 校注『古事記』岩波文庫 1963年)
(相模の国造に火攻めにあったとき、)ここにまづその御刀もちて草を苅り撥ひ、その
火打もちて火を打ち出でて、向火を著けて焼き退けて、還り出でて皆その国造等を
切り滅して、すなはち火を著けて焼きたまひき。
・関連:日本神話