福野曳山 新町(しんまち)
○データ
・名称:新町
・創建:文政3(1820)年頃
新町曳山は記録によれば文政3(1820)年ごろの
創建とされ、昭和14(1939)年まで巡行していたものの、
その後、長らく休眠状態にありました。復活したのが平成17(2005)年
ですので、約70年間、幻の曳山とされてきました。
装飾を見ますと鉾留は法螺貝。本座の部分はあたかも舞台のように
橋が架けられており、謡曲「橋弁慶」を主題にした弁慶と牛若(源義経)の人形が
据えられています。これは富山曳山唯一のモノです。
朱色の高欄部分の空いたところには龍の彫刻がされており、後屏も龍。
また、高欄部分にはディフォルメされた虎や獅子などの姿も見ることができます。
下段彫刻はみどころの一つで、中国人物のオンパレード。残念ながら主題がわかりませんが、
お酒にまつわる図像が確認できることから飲中八仙歌の可能性があります。
また林和靖も確認できます。
幕は珍しく青地のモノ。これも富山県下では唯一です。
装飾配当表