○データ
・場所:兵庫県宝塚市 中山寺本堂
・年代:慶長8(1603)年 豊臣秀頼の命で片桐且元が再建
平成17(2005)年 彩色修復
・兵庫県指定文化財
中山寺は西国三十三所第二十四番札所、聖徳太子建立といわれます。
また、関西有数の安産の寺として多くの崇敬者がいます。明治天皇の母、中山一位局
が祈願した寺院としても知られ、明治天皇勅願寺となっています。
本尊をお祀りする本堂は慶長8(1603)年、豊臣秀頼による命で片桐且元が再建しました。
装飾彫刻は見当たりませんが、彩色による装飾で覆われています。
梁などに彩色で装飾されるのは珍しくありませんが、本来蟇股があって装飾彫刻がされても
不思議ではないところにも蟇股はなく、絵画が施されています。
その種類は鳳凰や虎、龍といったメジャーなものから水牛といった装飾としてまずみないもの
まで。何かの意味が込められているのかもしれませんが、今後の探究を待つしかありません。