○撮影場所:兵庫県宝塚市 中山寺本堂
○制作年代:慶長8(1603)年 彩色は後の修理のモノ
装飾としての水牛は珍しい。
■概要
哺乳綱偶蹄目ウシ科。ネパール、インド、スリランカに生息。
その名の通り、水辺にすむ。
■特徴
◎牛と同じだが、水があれば水牛の可能性が高い。
・牛に比べて角が長く、大きく湾曲
・水が必ずある(水辺に棲むから)
・類似:牛
■来歴
農耕動物として東南アジアなどでは当たり前のようにいるが、
日本では珍しい動物とされた。
角は今も印鑑などに使われるが、琵琶の撥や財宝として扱われ、
また水牛自体も何度か舶載された。
装飾としては見る機会は管理人はこの一例のみで、日光東照宮には
拝観区域外に水牛の彫刻があるという。
・『図説社寺建築の装飾』
・高橋幹夫『絵で知る江戸時代』
・梶島孝雄『日本動物史』569〜570ページ