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高山祭(春) 麒麟台(きりんたい)

麒麟台

○データ
・名称:麒麟台
(屋台を所持する組が、金森氏〔旧高山藩主〕から麒麟の香炉 を拝領していたことによるといわれる)
・創建年代不明 「吉野静」と呼ばれる
・文化3(1806)年以前再建
・弘化2(1845)年大改修
・大正10(1921)年改修
・昭和46(1971)年修理

○写真
前面(部分)  麒麟(木鼻)  唐子(下段)
背面(見返り幕)  飛龍(欄干)

○概要
麒麟台は高山祭屋台の中でも彫刻が多く、「動く陽明門」という名に恥じない 飾りをしています。 装飾は麒麟台と名のあるように麒麟が施されていますが、屋根の1対、上、中段の 木鼻部分と限られた部分のみです。但し、その全てに金が施されているので非常に 目立ち、 他に屋根に麒麟を施す屋台がないことから、格好の目印となっています。
上段の破風・欄間、中段の欄間部分には彩色が施された牡丹の彫刻があり華やかさを、 中段の高欄には素木の飛龍が廻らされており火除けを願っていることが伺えます。
背面には見返し幕があり、司馬温公甕割図が掲げられています。
必見は下段部分にある唐子彫刻で、高山祭屋台の中でも絶品と評され、特に「籠の中の鶏」 は一木で籠とその中の鶏をくり抜き彫りしたものです。

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