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大塩八幡宮 石柱(福井県越前市)
○データ
・書:大塩八幡宮
・筆者:岡田啓介(第31代内閣総理大臣 1868〜1952)
・年代:昭和9(1934)年 66歳
○みどころ
ややディフォルメ化した感があり、日本人好みの柔らかな
楷書になっています。
その姿は起筆や収筆を見ても明らかで、いわゆるトン、スー、
トンの三折法ではなく、トン、スーの二折法に近い姿です。
ややもすれば筆ではなくマジックペンで書いたような、
といってもいい姿。楷書の厳しさが現われるのは日本ではほんの
一時期のみです。
尚、筆者は福井出身、その縁があって石柱に書をしたためたものと思われます。