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大塩八幡宮 幣殿(福井県越前市)
○データ
・書:八幡宮
・筆者:伊達宗徳(参議左中将藤原宗徳とあることからそう言いたいが・・・)
○みどころ
伊達宗徳(伊予宇和島藩最後の藩主1830〜1906)の書といいたいのですが、
福井と何の縁があったのか、確かに従兄にあたる伊達宗城と福井藩主松平春嶽とのつながり
はありますが、その縁だけで額があるかどうか・・・。
さて、書ですが、「八」「幡」の字に見える右払いの豪快さはその存在感を
醸し出し、「幡」の字のあえて偏を小さく、つくりを大きくする姿は一歩間違えると危うさが
でるものの程よいバランスが出ています。
それに比べると「宮」の字がちょっと負けているように見えてきます。自然と 「幡」の字に眼がいくようになっている、そんな額です。