○撮影場所 京都市上京区 北野天満宮本殿
○制作年代:慶長12(1607)年
栗鼠は日本の装飾でそんなに珍しいものではない。桃山時代から多く見られる。
組み合わせは葡萄がほとんどだが、枇杷(びわ)のときもある。
・栗鼠の姿:栗鼠百態
■概要
哺乳綱ネズミ(齧歯)目リス科。日本にはニホンリスとエゾリスの2種がいる。
■特徴
◎装飾彫刻では鼠や狐に似るが、ふさふさした尾、組み合わせから判断することは可能。
・尾は長く、ふさふさしている
・彩色は茶色系統
・小柄に彫られる場合が多い
・組み合わせ:葡萄 枇杷 瓜
・類似:鼠
■来歴
古くから日本にいることもあってか、蒔絵装飾や装飾彫刻では比較的見ることが多い。
その組み合わせに用いられる葡萄は、栗鼠との定番として盤石なものである。
その流れは西域からシルクロードを経て伝来したといわれている。
・高藤晴俊『図説社寺建築の彫刻』
・『日本・中国の文様事典』