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尉・姥〔高砂〕(じょう・うば〔たかさご〕)

尉・姥

○撮影場所
富山県射水市 海老江曳山祭西町山
○制作年代:明治34(1901)年
尉・姥は必ずセットであり、松も組み合わせとしてある。

■特徴
・老夫婦
・尉(男)は熊手を持つ
・姥(女)は箒(ほうき)を持つ
・尉・姥の姿:尉・姥百態
・関連:能の人物

■概要
謡曲「高砂」に出てくる登場人物で、夫婦繁栄・長寿の象徴とされてきた。
「高砂」ではそれぞれ高砂・住ノ江の松の精とされ、また一説には イザナギ・イザナミともされている。それぞれの持ち物である熊手は九十九、箒は掃く(百) 、つまりお前百までわしゃ九十九までを表わしているといわれる。
装飾としては御神体とされたり、面のみで表現されたりしている。また、 高砂人形としてお土産物や縁起物にもなっている。

出典

・謡曲「高砂」(野上豊一郎編『解註謡曲全集1』)
高砂住ノ江の、松は非情のものだにも、相生の名はあるぞかし。ましてや生ある人と して、年久しくも住吉より、通い馴れたる尉と姥は、松もろともに、この年まで、 相生の夫婦となるものを。

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